ようやく秋の気配を感じれる様になりました。88枚目の感想文です。実は私、あまりこの人を聴く気になれません。クリフォード ブラウン。何故か聴きたいと思いません。何故かCD欲しいと思いません。CDショップに行って「うーん、ブラウン・ローチの作品、何か買ってみようかな・・」と、そんな気持ちが心を過る事がありますが、気が付けばグラント
グリーンのCDを手に持ってたりします。で、喜んでたりする自分がいます。そんな訳でブラウニーの作品は家に2枚しかありません。あとブレイキーのバードランドとヘレン メリル位です。ブラウニーの作品をそれだけしか持っていないのに、聴きたくないもへったくれもないのは重々承知の上ですが、聴きたくないのは仕方ない。この20年間、そうだったのだから仕方ない。あぁ、仕方ない。いや、この人、上手いのわかりますし、無味乾燥て訳でもない。しかし聴いていると、何かこう自分が自分でなくなる様な、集中力が途切れる様な、こうナントも言えない気分になるんです。どうしてそんな気持ちになるのか、私、特に理由を追求しませんでした。いずれ良く聴こえるかも・・と思ったからです。それから20年が経ちました。で、20年経った現在、実にくだらない事ですがその理由が分かったのです。とある本に書いてあったクインシー ジョーンズの発言です。以下抜粋「彼の頭脳はコンピューターの様だった。よく音楽について質問したが、彼の答はいつも決まっていた。《クインシー、音楽と数学は同じだよ。≫」・・・、うきゃ-!数学と同じ!私は数学が大嫌いです。そもそも算数から嫌いでした。ややこしい公式を解いて答はひとつ!(当たり前ですが)なんと融通のきかない学問。1+1=3でもOKな私が好きになれる訳がありません。そんな数学と音楽とを同じと考えてる人のプレイを面白く聴ける訳がありません。このアルバムは2つのセッションから成りますが、前半のセッションのメンバーが、バードランドよりカッチリ叩くブレイキー、なんかすっきり吹くジジ クライス、ピアノがジョン ルイス、ベースがパーシー ヒース等、ブラウニーの数学にある意味うってつけの人達で構成されてます。これがいけない!せめて後半のセッションと収録順序を逆にしてほしかった!因みに後半のメンバーはルー ドナルドソン、フィリー ジョージョーンズが入ります。後半は、この数学に縁の無さそうな人達のおかげで安心して聴けます。でもね、こんな事言い乍ら数日後にはブラウニーのアルバム、買ってたりして。こんないい加減な人間が数学を好きな訳がない!でしょ?
by herbiee
| 2006-09-04 00:44
| 音楽
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