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THE COMPLETE AT THE PLUGGED NICKEL/MILES DAVIS

THE COMPLETE AT THE PLUGGED NICKEL/MILES DAVIS_e0041611_21181417.jpgまたまた寒気がやって来ました。おまけに花粉も観測されたそうで、花粉症の私には最悪の季節が近づいて来ました。67枚目です。今回はボックスセットの感想文になります。なんと8枚組!なかなか全てを聴き通す事は出来ません。この作品を1枚でも聴くと、一昨年の入院を思い出します。約2週間程会社を休み、久々に出勤すると、自分の知らない新しい仕事が色々増えていました。えっ!そんな事になったん?うそっ!そんな事せなあかんの?ちょっとした浦島太郎状態です。たかだか2週間弱でそんな事になったのね〜、てなもんです。この作品のマイルスがその時の自分とダブります。病気療養で1年以上だか音楽活動を停止していたマイルス、久々にライブをしました。ん?みんな何かおかしい。フリージャズみたいな事をしている。ドラムスもベースもピアノもサックスもアプローチが今迄と違うなぁ、なんか放ったらかしにされた様な冷たい感触。えっ!そんな演奏せなあかんの?マイルス心の声。おまけに唇の調子が悪かったマイルス、ミストーン連発、つらい状況です。しかしマイルス、手は抜きません。全力で挑みます。そこが私と決定的に違う所です。私は新しい仕事、まずは適当に始めました。それはさて置き、こんなに緊張感オンリーのライブも珍しい様な気がします。ハービーはバックではピアノを弾くと言うよりは音を置いていく感じだし、ウエインは吹いてない様で吹きまくりだし、トニーなんか明らかにマイルスのソロではおとなしく(それこそ適当に)叩き、ウエインのソロではアグレッシブに叩く。そう、みんなマイルスをマイルドにシカトしてるんです。そこがこの作品のポイント。シカトされたマイルスの復帰ドキュメンタリーになっています。スリル満点のライブ、マイルスはどんな顔してステージに居たんでしょうか。それにしてもマイルスをシカトするとは、なんて根性のある人達なんでしょう。
by herbiee | 2006-02-04 21:44 | 音楽
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