ごあいさつ

皆様 お久しぶりでございます。近日中、ブログを復活致します。またご覧いただければと思います。
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# by herbiee | 2010-10-03 15:38

BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH/OLIVER NELSON

e0041611_2345161.jpgかなり暖かくなり、春はもうすぐと感じる今日この頃、如何お過ごしでしょうか。91枚目の感想文は、アレンジャーでありサックス奏者でもあるオリヴァ− ネルソン、1961年録音のアルバムです。邦題が「ブルースの真実」、なかなかカッコいいタイトルではあります。
メンバーもすごいメンツが揃います。フレディ ハバードにエリック ドルフィー、ビル
エバンスにポール チェンバース、そしてロイ ヘインズ。ネルソンもアルトとテナーを吹き、作曲とアレンジも担当します。全曲ネルソンのオリジナルですが、殆どの曲が純粋なブルースフォームではなく、ネルソンの解釈でブルースを解体、そして再構築したような面白さがあり、ブルースもこういう風に料理できるんやね〜と思わせます。M-1の【STOLEN MOMENTS】、有名な曲ですがとてもクールです。厳かな雰囲気でテーマが奏でられ、ヘインズのスネア一発でハバードのソロに入ります。瑞々しい、そして上手い構成力でソロを綴っていきます。そしてドルフィーのフルートソロ。ドルフィーにしては細かい音符を駆使しながらも、アヴァンギャルド度数低めのまともなソロを披露。続いてネルソンが音数少ないソロでクールダウンさせ、エバンスがブルース度の低いアドリブをかまします。やはりこの作品のキーポイントはエバンスでしょうか。「ブルースの真実」と題し乍らブルース度数の高いプレイをするピアニストを呼ばず、エバンスに弾かせたのも狙いでしょうし、勿論その狙いは間違いではありません。独特の美しいブルース感覚でピアノを鳴らします。リズムにチェンバースとヘインズの中堅べテラン組を持ってきたのも成功です。特にヘインズのドラミングは派手ではありませんが、その独特のスネアの打ち方がフロントを見事に鼓舞させてます。そしてM-4、テーマの後、ドルフィーのソロの入り方に笑います。あぁ、これぞドルフィーと安心させてくれます。このアルバム、トータルアルバムとしても非常に優れた作品です。
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# by herbiee | 2007-03-30 00:35 | 音楽

DEEDS, NOT WORDS/MAX ROACH

e0041611_22333143.jpg皆様、大変お待たせ致しました。一体何時から更新していないのだろう、と前回のブログを見ましたらなんと昨年の10月!5ケ月も更新していませんでした。5ケ月と言えば、昨年10月に生まれて来た子ももう5ケ月、あれ?当然ですね。すいません。ここで男らしく言い訳をさせていただくと、まぁ公私共に色々ありまして、その色々に流されて気が付くともう春。時の流れは非常に、或いは非情に速いっ!更新する暇ありゃしねえっっっ!(いや、暇くらいありますよ。)ホントはネタがありゃしねえっっっ!(いや、ネタもあるんですけど、要はなまけです。)てな感じであった訳です。しかしっ!その5ケ月間、更新されていないこのブログを週に1度は見てくれているという本当にありがたい方がいまして、こりゃなんとか更新せな申し訳ないと思い、久々にキーボードを叩いておる次第です。またマイペースで更新していきますので、皆様よろしくお願い申し上げます。それでは90枚目の感想文、ドラマーのマックス ローチのリーダー作、1958年録音。実際この人のドラミングが大好きと言う訳ではありませんでした。イメージとしては良い意味での無茶が感じられないと言いますか、こじんまり叩くと言いますか、ト トントン
トン タ タンタンタンと言いますか、割りと整然とイーブンなノリできっちり叩くイメージがあったんです。リズムマシンの様な感じとでも申しましょうか。整然と叩くドラマーならアート テイラーみたいなスタイルの方が好きな事もあり、割りと避けてましたね、ローチ。じゃ何故このアルバムを購入したかと言うと、安いっ!まずこれです。1,000円です。次にサックスにジョージ コールマンが入っている事、更にジャズでは珍しいチューバが加わっている事がありました。で、聴いてみましたが、ローチに対するイメージには変化がありました。ブレイキーと共通する部分を感じたりしたんです。豪快さと繊細さの合わせ技ですね。もっと聴いてみたいドラマーになりました。しかしこのアルバムはどうしてもフロントを中心に聴いてしまいます。まずコールマン、私この人のテナーサックスが結構お気に入りでして、60年代前半のマイルス クインテットでのプレイも大好きです。サックスは木管楽器だと言う事を改めて認識させてくれる様な高めの音色もたまりません。ここでも真面目に吹きまくります。コルトレーンのフレーズをきれいにまとめた様なアドリブです。トランペットはブッカ− リトル、速いフレーズでは音の粒が立ってない様に聴こえる所もありますが、ハイノートも楽々と吹きまくります。ハイノートはちょっとガレスピーを思わせたりしますね。ビバップ寄りのフレーズです。そして注目のチューバ!⋯⋯、何も言いません、あんなデカイ楽器でこれだけ吹ければ充分です。すごいです。あとピアノレスの為、独特の緊張感があるんですが、大変リラックスした雰囲気もある良いアルバムです。
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# by herbiee | 2007-03-14 23:45 | 音楽

I SING THE BODY ELECTRIC/WEATHER REPORT

e0041611_20384893.jpgお久し振りです。気が付けば朝晩が寒いと感じる今日この頃、如何お過ごしでしょうか。89枚目の感想文です。今回はウエザー リポート。1971・72年の録音です。かなり昔になりますが、ウエザーの有名なアルバム『8:30』を購入し聴きました。しかし全然良いと思えませんでした。録音も、何かドラムが後ろの方で鳴っているようなバランスの悪さを感じました。いくらベースがジャコであろうと、皆が凄い事をやっていようと面白く聴けなかったのです。今、改めて聴けば印象も随分違うのかも知れませんが、物事は最初が肝心!面白くない印象を引きずり、以後ウエザーのアルバムを買う事はありませんでした。が、ここ2年前位から、ジャコ加入前の初期ウエザーが非常に気になりだし、つい最近このアルバムを手に入れた訳です。なかなかええやないですかっ!怪しさと殺気と
美しさをごちゃまぜにして、煮詰めた様なサウンド。ラテンぽくもあり、ファンクぽくもあり4ビートもありで楽しませてくれます。私が特に気にいってるのはベースのミロスラフ ビトゥスですね。感じる殺気の80パーセントはこの人が放出している様な気がします。もちろんザビヌルがお膳立てしているのでしょうが。何せこのビトゥスの低重心ベースが凄みを感じさせて最高です。あとショーターのソプラノの美しさは比類無きです。この作品、後半は東京でのライブなんですが、このライブ録音を聴いてるとこんな風に感じました。68年頃からのマイルスのサウンドを、変に翻訳したり、或いは一般化(大衆化)したりしないで、核となる部分も表層の部分も正統に受け継いだのはこのグループではなかったかと。最後のテイク、有名な【DIRECTIONS】ですが、カッコ良すぎ!
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# by herbiee | 2006-10-09 22:39 | 音楽

CLIFFORD BROWN MEMORIAL ALBUM

e0041611_23575976.jpgようやく秋の気配を感じれる様になりました。88枚目の感想文です。実は私、あまりこの人を聴く気になれません。クリフォード ブラウン。何故か聴きたいと思いません。何故かCD欲しいと思いません。CDショップに行って「うーん、ブラウン・ローチの作品、何か買ってみようかな・・」と、そんな気持ちが心を過る事がありますが、気が付けばグラント
グリーンのCDを手に持ってたりします。で、喜んでたりする自分がいます。そんな訳でブラウニーの作品は家に2枚しかありません。あとブレイキーのバードランドとヘレン メリル位です。ブラウニーの作品をそれだけしか持っていないのに、聴きたくないもへったくれもないのは重々承知の上ですが、聴きたくないのは仕方ない。この20年間、そうだったのだから仕方ない。あぁ、仕方ない。いや、この人、上手いのわかりますし、無味乾燥て訳でもない。しかし聴いていると、何かこう自分が自分でなくなる様な、集中力が途切れる様な、こうナントも言えない気分になるんです。どうしてそんな気持ちになるのか、私、特に理由を追求しませんでした。いずれ良く聴こえるかも・・と思ったからです。それから20年が経ちました。で、20年経った現在、実にくだらない事ですがその理由が分かったのです。とある本に書いてあったクインシー ジョーンズの発言です。以下抜粋「彼の頭脳はコンピューターの様だった。よく音楽について質問したが、彼の答はいつも決まっていた。《クインシー、音楽と数学は同じだよ。≫」・・・、うきゃ-!数学と同じ!私は数学が大嫌いです。そもそも算数から嫌いでした。ややこしい公式を解いて答はひとつ!(当たり前ですが)なんと融通のきかない学問。1+1=3でもOKな私が好きになれる訳がありません。そんな数学と音楽とを同じと考えてる人のプレイを面白く聴ける訳がありません。このアルバムは2つのセッションから成りますが、前半のセッションのメンバーが、バードランドよりカッチリ叩くブレイキー、なんかすっきり吹くジジ クライス、ピアノがジョン ルイス、ベースがパーシー ヒース等、ブラウニーの数学にある意味うってつけの人達で構成されてます。これがいけない!せめて後半のセッションと収録順序を逆にしてほしかった!因みに後半のメンバーはルー ドナルドソン、フィリー ジョージョーンズが入ります。後半は、この数学に縁の無さそうな人達のおかげで安心して聴けます。でもね、こんな事言い乍ら数日後にはブラウニーのアルバム、買ってたりして。こんないい加減な人間が数学を好きな訳がない!でしょ?
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# by herbiee | 2006-09-04 00:44 | 音楽

SOMETHIN' ELES/CANNONBALL ADDERLEY

e0041611_22465223.jpg夜が幾分涼しく感じられますが如何お過ごしですか?87枚目の感想文、超有名盤です。1958年録音の作品。事実上のリーダーがキヤノンボールではなくマイルスである、と言うのも有名な話ですが、強ち嘘でもないでしょう。メンバーと曲の選定、そして簡単なヘッドアレンジもマイルスです。それだけではなくドラムスのアート ブレイキーとピアノのハンク ジョーンズに、レコーディングの参加要請の電話をしたのもマイルスです。なぜ帝王が人の作品でここまでしたのか?これには事情があるんですが、これも有名な話なのでここでは省略します。さて、内容ですが、文句のつけようの無い極上モダンジャズです。ここでのマイルスの役目は音楽の枠組み構築です。自分のトランペットでラインを引いて、この枠から出るなとメンバーに指示している様に聴こえます。このラインのおかげで品の良いハードバップ(何故か普通のハードパップに聴こえません)に仕上がります。不思議です。キヤノンボールのアルトサックスはハードボイルドです。そして流麗に音符が踊ります。しかし本当に上手いですね、キャノンボール。音圧、音色、運指、フレーズ等まったくもって素晴らしいアルトサックス。この人を聴いた後にサンボーン(たまたま名前を出しただけですが)を聴くといろんな意味で愕然とします。そしてベースのサム ジョーンズ、太く硬質な木の音色がこの雰囲気にピッタリです。しかし!なんと言っても一番の聴き所はブレイキーのドラムですね。非常に繊細!シンバルワーク、ブラシワーク共に最高やないですか!M-3では細やかにスネアでおかずを入れ、倍テンにしたり少しスケールの小さいナイアガラロール入れたりとマイルスの決めた枠内で色んな事してます。ブレイキーの適応力恐るべしです。M-3は曲自体が非常にカッコよろしいので他のメンバーのプレイもこれが一番かと思ってしまいます。それに比べると有名なテイクのM-1は、素晴らしいのは百も承知ですが、何か物足りなさも感じてしまうんです。とにかくこのアルバム、良い作品には違いありません。このシンプルなジャケットも見飽きたとは言え、やはりカッコいい!
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# by herbiee | 2006-08-24 23:27 | 音楽

HAPPENINGS/BOBBY HUTCHERSON

e0041611_0205446.jpg本当に御無沙汰しておりました。猛暑が続く中、皆様如何お過ごしでしょうか。またまた懲りずに
駄文を書いていきたいと思っております。また、お暇な時に読んで頂ければ幸いです。さて、確か86枚目の感想文になるんでしょうか。いやぁ、仕事、私生活と色々ありまして気が付けばお盆。海はクラゲが出て来る時期になってしまいました。そう言えば今年は海にも行ってないし・・・で、この作品です。ボビー ハッチャーソン、通称ボビハチです。バイブラフォン奏者です。1966年録音。実は私、この作品を聴くと何故か海を想像してしまいます。誰も居ない夕刻の海、或いは夜更けの海です。私がロマンチストだからでしょうか。因みに星座は魚座です。あの、ここは失笑で構いませんので笑って下さいね。とにかくM-1、疾走する4ビートで幕を開けます。発汗性の無い、所謂新主流派な演奏ですが、このクールさが非常にカッコ良いんですよ。ボビハチの繰り出す音階は、極めてスマートでクールです。確かにこの時代ですし、しかも皆若い。よって若気の至りも多分にあるでしょうが、皆素晴らしい感覚で音を綴ってゆきます。ドラムスは、発汗性のないハードバップを叩かせれば右に出る者は居ないジョー チェンバース。
ベースはこの時代に頭角を現したボブ クランショウ。ピアノはハービー ハンコック。
このメンツですからこんな音になるんでしょうけどね。M-2はエリック サティにインスパイアされてボビハチが書いた曲。なんとも浮遊感のある美しいトラック。あ、M-4以外は全てボビハチのオリジナル曲です。M-3でラテン調になりますが、陽気さは感じられません。そこはかとなく暗さを感じる不思議なラテンナンバーです。M-4はハービー
の有名な曲、オリジナルよりもスケール感は縮小されましたが、よりソリッドになってます。M-5でまたアップテンポの4ビートになります。ジョーチェンのドラムスが聴きものですね。M-6は美しく切ないバラードです。ピアノがハービーで良かったと思わせます。最後は実験的なトラックです。ボビハチがドラムを叩いたり、ジョーチェンがマリンバ叩いたり、ハービーが箱に小石を詰めて揺さぶったりと真剣に遊んでいる所が非常に面白いですね。とにかく一度聴いて頂ければ間違いなく「なんやこれ?」と思われるでしょう。タイトルは【THE OMEN】です。久しぶりの更新でいつもより駄文度が増しましたが、これからもよろしくお願い致します。ではまた!
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# by herbiee | 2006-08-13 01:00 | 音楽

IF/NATHAN DAVIS

e0041611_21512296.jpg最近の気候はほんと季節感を味わえませんね。寒いか暑いかのどちらかしかない様な気がします。85枚目です。今回はジャズ・ファンクです。マルチリード奏者ネイサン デイビスの1976年録音。実は数年前からこの作品に目を付け、早くCDにならないものかと待っていましたが、つい最近CD化されました。で、早速購入。まず聴いた印象ですが、予想よりもずっとあっさりしているなぁと感じました。もっとギトギトなネバネバなファンクを想像していたのですが、ちょっと肩透かしでしたね。いや内容は決して悪くありません。一番の聴き所は、エイブラハム ラボリエルのあまり粘り気を感じさせない直線的な、しかし真っ黒なグルーブを叩き出すエレベではないでしょうか。ドラムスも全く知らない人ですがなかなかにグルーヴィーです。アイドリス ムハマドから脂気を抜いた様な感じですね。ネイサンのプレイ、フレーズはジャズ臭がとても薄いですが、ジャズではないので気になりません。この作品、色々な影を感じます。なんとなくどこかしらハービー マン。怪しさを排除し、爽やかに仕立てたビッチズ ブルー。インタープレイ度が皆無なヘッド ハンターズ。転調が少ない故か美しさが少し足りないウエインショーター。何かしら足りなく感じる4ビート。1976年という時代の所為かそこかしこに漂うフュージョン臭等、こう書いてるとなんかマイナスにしか見えませんが、そんなつもりはありません。クラバー達から支持され続けるなにかを確実に持っています。それはリズム面に多くがあるんでしょうが、かっこいいものはかっこいい!この一言で済ませても一向に構わないと思われます。理屈抜きで体が動くグルーブが脳みそを柔らかくする、そんな一枚です。
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# by herbiee | 2006-04-30 22:39 | 音楽

GUITAR FORMS/KENNY BURRELL

e0041611_23283059.jpg84枚目になりました。1964・65年録音のケニー バレルの代表作の一つ、邦題『ケニー バレルの全貌』。凄いタイトルです。普通、たった一枚のアルバムで全貌もへったくれもないだろうと思いますが、これが見事に全貌。そんな事が出来たのも、アレンジとコンダクトを担当したギル エバンスの功績でしょう。そのギル、全曲を担当した訳ではないと思われますが、それがまた良い結果を生んだんです。対比です。バレルの良さを全て出すには、自分が関与しない曲も必要と感じたのでしょう。もしそうだとすれば、ギル、本当に素晴らしい!M-1、バレルお得意のライト感覚なブルースプレイで幕を開けます。恐らくギル、関与していません。まぁ何かしら意見はしたのでしょうが、ギルの影を感じる事は困難です。M-2、暗くも美しい雰囲気をギターが醸し出し、段々と楽器が増えてきます。5分20秒を過ぎたあたりから、あの独特のギル特有木管楽器群が演奏に色を着け、深みを与え包んでいきます。M-3では再びブルージーな演奏。心地良いけだるさです。この曲もギル関与の可能性は低そうです。M-4はアコースティックギターのみで演奏される小品。クラシカルに響きます。M-5はエキゾチックな響きを出すコンガに、アコギでメロディを奏でるバレル。そこにギル特有木管楽器群が被さってきます。たまりません。M-6はボサです。哀愁たっぷりメロディを、ギル特有木管楽器群がここではパンチを効かせ、ただのセンチメンタルでは終わらせません。M-7は有名な民謡です。勿論日本の民謡ではありません。バレルがアコギで爪弾く様に、静かに演奏を始めると、すぐにギル特有木管楽器群が入り、テンポもアップ!知らぬ間にエレキギターに変わってます。とてもスインギーな演奏です。M-8、いきなりギル特有木管・・・、しつこいですね。しかしこのいきなり来る和音、本当に独特です。もうこの出だしを聴くと、あぁ、これぞギル!と鳥肌が立ちます。M-9、ラテンっぽくバップします。全曲聴き所満載です。パーソネルを見ると、ギルの楽団にはエルビンやロン、さらにリー コニッツやスティーブ レイシー等凄いメンバーが居るのですが、一切ソロパートはありません。徹底してバレルのバックです。そうさせるのもギルの凄い所です。音の魔術師と言われたギル、本当に魔法の様なサウンドを繰り出します。不協和音すら美しく表現されます。しかしこれで全貌と言われると、納得せざるを得ません。バレルと言うギタリストの持ち味が全て出ています。ジャズと言う名称すら必要がないかも知れません。名作です。
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# by herbiee | 2006-04-23 00:15 | 音楽

THE CHASE IS ON/CHARLIE ROUSE PAUL QUINICHETTE

e0041611_21504591.jpg83枚目です。1957年に録音されたベツレヘムレーベルの1作。地味ながら味のあるテナー奏者二人によるテナーバトル!ってところでしょうが、ロリンズやコルトレーン、或いはグリフィンの様に吹きまくり大会ではなく、お互いの個性を尊重し、なめらかに上品にバトルします。細めの線で繊細な感じの音がクイニシェット、音の輪郭にギザギザ感があり幾分太く聴こえるのがラウズです。私にとっては、まったりジャズの範疇に入るんですが、アップテンポの曲ではそれなりにスリルもあり最近よく聴くアルバムです。この作品、ピアニストの選択がよろしい!ウイントン ケリーにハンク ジョーンズ!ハンクは2曲だけですが、例のごとく演奏の格調を高くします。あとの6曲はすべてケリーが弾きますが、これが調度いいモダンなスイング感(勿論当時の)を提供してるんですよ。きっついフィルモアなマイルスや、ごっついバンガードのコルトレーンを聴いた後にこれを流すと、なんとも言えない安らぎがやってきます。そうですねぇ、敢えて言うならこの作品、円熟味溢れるベテラン漫才師の漫才を聴いている様な感じです。最新の、或いは流行の漫才ではないけれど、披露されるとついつい引き込まれて見てしまう聴いてしまう、そんな感覚です。そう思って聴くと、M-1の出だしが出囃子に聴こえます。そう思ってジャケットを見ると、二人が公園かどこかで漫才の練習をしている様にも見えます。ちょっぴり笑ってしまいます。ベース担当のウェンデル マーシャルや、ドラムス担当のエド シグペンも地味ながら上品なプレイ。ハンクがピアノを務めるセッションにはカウント ベイシー楽団の名ギタリスト、ミスター四符音符のフレディ グリーンが参加、これも魅力です。熱く語るのではなく、自然体で流れる様に語るテナーの音。味で聴かせる味なアルバムです。
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# by herbiee | 2006-04-22 22:44 | 音楽